PegaWorld 2026 現地フィードバック資料

~ 既存システムの限界を突破し、PEGAで実現する「自律型企業」へのロードマップ ~

VisionPegaWorld 2026が提示した「世界の5年後のビジネス構造」

今回のPegaWorldは、単なるIT機能の機能拡張発表ではなく、「5年後のビジネスにおける標準規格」を先取りした空間でした。人間が仕様書を書き、個別の他社システムをパッチワークのようにつなぎ合わせる時代は完全に終わりを告げ、AIがバックボーンと一体化して「自律駆動」するエンタープライズへの大転換を示しています。

自律型企業(Autonomous Enterprise)を導く3大柱

これら3つの潮流が三位一体となり、今後の全社競争力を決定づける
  • 1. BOAT(全社最適な背骨): 個別最適ツールの継ぎはぎによるプロセスの断絶を終わらせる。フロントから基幹バッチまで、全社の業務を「End-to-End(E2E)」で調和(オーケストレーション)させる絶対的基盤。
  • 2. AI & Blueprint(超高速の構築): ソフトウェアや機能を1から考える手作業をAIが代替。ベストプラクティスに基づいた「プロセスの骨組み」を瞬時に自律生成し、人間は自社固有の付加価値の「レベルアップ(肉付け)」に専念する。
  • 3. AIエージェント(自律運用): 事前にすべての業務をガチガチにケース定義する設計思想の終焉。ケースでは把握できない「想定外の例外」や「新たな課題」に対し、AI自身が自律的に対応を仮定しリコメンド・解決する。

5年後の勝ちパターン:みずほ銀行の実証から次世代戦略へ

分断された「タスク自動化」から、AIによる統合された「自律運用」へのロードマップ

1. BOATによる調和

分断事務をE2Eで一気通貫統合
(みずほ銀行:外部人員2/3削減)

2. Blueprintによる革新

1から創らないスクラッチへ
AIが世界水準の骨組みを爆速構築

3. Agentによる自律化

例外対応の自動リコメンド
多言語・新チャネルの動的開拓

  • 本質的な変革の波: 「どう作るか(How)」の製造レイヤーはAIが肩代わりします。私たちはみずほ銀行が実証したE2E統合の成果(最短即日完了)をベンチマークとしつつ、さらにその先にある「例外対応の自律化」へ踏み込まなければなりません。
  • 組織のステージアップ: 製造エンジニアの「頭数」や「製造スピード」で勝負する従来のSIerモデル(ハイロンモデル)を脱却し、Go-Liveの日をスタートラインとして、顧客の「本来のビジネス目的」に伴走し続ける変革パートナーへと進化します。

6/7 核心テーマBOAT(Business Orchestration & Automation Technologies)

個別最適ツールの寄せ集めから脱却し、業務分析、ワークフロー管理、ローコード、AIを1つのプラットフォームに融合させる最新概念。フロントからバックエンドまでを「エンド・ツー・エンド(E2E)」で調和させ、人間とシステムが迷わず最速で駆け抜ける「全体最適」を組織にもたらすための戦略思想です。

1. ビジネス構造の現実:他社ベンダーによる個別最適の限界

「点の効率化」が引き起こすプロセスの断絶と現場の疲弊
  • ツールの継ぎはぎ(サイロ化): タスクはRPA、システム間連携はiPaaS、画面はローコードと、部署ごとに異なる他社ツールをその都度導入してきた結果、IT負債と全体の運用コスト(TCO)が爆発的に肥大化している。
  • プロセスが止まる「魔の境目」: 1つの作業自体はRPAで高速化されても、部署やツールの「境目」でエラーが発生すれば、結局人間が判断し、Excelやメールでデータを二重打ちしている。会社全体のスピード(E2E)は全く上がっていないのが現実。
  • 自動化の頭打ち: これ以上のコスト削減や業務効率化を求めても、バラバラのシステム構成では「どこがボトルネックなのか」をデータとして追跡・改善することすら不可能になっている。

2. PEGAの明確な主張:プラットフォームによる「全体最適」

最初から全てを内包したネイティブ統合プラットフォームとしての優位性
  • 1つの強力な頭脳(Center-out思想): 業務の断片を外側から無理やり繋ぎ合わせるのではない。PEGAという1つの基盤が中央に鎮座し、フロント(顧客接点)からバックエンド(基幹)までを文字通り一気通貫でコントロールする。
  • 【営業アクション】ツール売りからの脱却: 「RPAのライセンスが安い」「この機能がある」という局所的な比較競争の土俵に上がってはいけない。競合には実現不可能な「BOATによる全社プロセスのオーケストレーション(調和)」こそが私たちの提案の主軸となる。
  • 【開発アクション】川の流れをデザインする: 開発者は「この画面をどう作るか」という点を見るのではなく、「顧客のリクエストが入力されてから、最終的な完了通知が出るまで、いかに滞りなく一本の川にできるか」というE2Eの設計に責任を持つ。

6/8 核心テーマPega GenAI BluePrint による「Build」の変革

要件定義書を1から書いてシステムを構築する時代は終了。生成AIが世界中のベストプラクティスに基づいた「業務プロセスの骨組み(スケルトン)」を数分で自動生成します。人間はそこから自社に本当に必要な肉付け(レベルアップ)に集中することで、開発の生産性を劇的に向上させます。

1. 開発固有のリスク:大手リース業界に潜むレガシーの罠

長年蓄積された暗黙知と、ドキュメント不在という日本特有の課題
  • ブラックボックス化の恐怖: 大手リース会社のように、数十年稼働しドキュメントも存在しない複雑な個別システムは、業務ロジック(特約の計算や税会不一致の処理など)を紐解くこと自体に100億円の予算とリソースの大半を食いつぶされる。
  • レガシーの完全再現という大失敗: 業務分析や断捨離(BPR)が不十分なまま、古い仕様をすべて1からスクラッチ開発しようとしたり、パッケージを無理にカスタマイズして寄せ集めると、「高価な最新ツールのうえに、古い複雑なスパゲティコードをそのまま再現しただけ」という大炎上を招く。

2. 解決策としての開発思想:「骨組み構築」と「レベルアップ」

AIを活用した超高速開発と、BOATコンセプトの強力な裏付け
  • 1から創らないスクラッチ: すべてを1から考える重労働をAIに任せる。BluePrintが吐き出した「世界標準で最も無駄のない骨組み」をベースに、自社固有の本当に必要なAPI連携や複雑な計算ロジックだけを「レベルアップ(肉付け)」していくアプローチへ転換する。
  • 【開発アクション】BPRの武器としてのBluePrint: 顧客の古い仕様書をそのままBluePrintに読み込ませてはいけない。「AIはこう提案していますが、御社のこの複雑なプロセス、本当に必要ですか?」と、顧客の業務をシンプルに削ぎ落とすための強力な対話ツールとして主導権を握る。
  • 【営業アクション】スピードを売る: リース基幹の深いロジック改修には時間がかかる。だからこそ、業種依存が低くBluePrintの強みが120%活きる「CRM、デジタル窓口、共通ワークフロー」の爆速立ち上げをフックに提案し、顧客に素早く成功体験を積ませる。

6/9 核心テーマAIエージェントによる「自律運用(Run)」への進化

あらかじめ決められたルール(ケース定義)に従うだけのシステムは過去のもの。AIエージェントが、ケースでは把握できない「想定外の例外」や「新たな課題」に直面した際、過去のデータから自律的に対応策を推論し、人間にリアルタイムでリコメンドする次世代のユーザー支援です。

1. 運用の進化:すべてを「ケース化」する時代の終わり

AIエージェントが現場の暗黙知と例外対応をカバーする
  • 例外対応の仮定とリコメンド: リース業務における「規定外の中途解約」のような突発的なトラブルに対し、従来はシステムがエラーで止まっていた。これからはAIエージェントが過去の類似ケースやPDF規定集を瞬時に読み解き、解決策を「仮定」して担当者に最適な判断をリコメンドする。
  • 多言語・マルチチャネルの解釈: メール、チャット、音声など多様なフロントチャネルから、英語や中国語などの多言語で入る「曖昧なリクエスト(非構造化データ)」をAIが正確に解釈。綺麗なデータに変換し、裏側のBOATプロセスへ自動で流し込む。
  • 未知の課題の「検知」と「自律学習」: 現場で多発する新しいトラブルの傾向やボトルネックをAIが裏側で自動検知。「この新しい課題に対応するケース(フロー)を追加すべきです」とシステム側へフィードバックし、組織全体を常に進化させ続ける。

2. 現場行動:自律型企業(Autonomous Enterprise)の実現へ

PegaWorldの衝撃を、明日からの私たちの動き方に落とし込む
  • 【開発アクション】エージェントとのハイブリッド設計: 現場で発生しうる何千通りもの例外パターンを、すべてIf-Thenのプログラムでガチガチに組む(ケース化する)のは不可能であり無駄である。「基本の川幅はBluePrintで作るが、川から溢れた水(例外)の処理はAIエージェントの自律推論に任せる」という次世代の設計思想を持つ。
  • 【営業アクション】圧倒的な未来の提示: 「PEGAを入れれば〇〇時間の作業が減ります」という過去の提案は捨てる。これからは「多言語・新チャネルを瞬時に構築し、現場の属人的な例外対応までAIが自律支援する『自律型企業』をPEGAで一緒に創りましょう」と、圧倒的な未来の価値で投資を引き出す。

総括メッセージPEGAと共に目指す、真のビジネスパートナーへの進化

ハイロンテクノロジーに代表されるような「圧倒的なエンジニアリソースによる開発力」は非常に強力ですが、彼らのゴールは「システムの完成・納品」に置かれがちです。対してPEGAの思想は、「開発完了はゴールではなく、新たな未来へのスタートラインである」という点にあります。私たちが追求すべきはシステム開発そのものではなく、顧客の本来のビジネス目的の達成です。

1. 従来型トップ企業(ハイロンテクノロジー)の強みと限界

「納品主義」というシステムインテグレーションの壁
  • 圧倒的なリソースと開発力: 優秀なエンジニアを数百人単位でプロジェクトへ参画させ、大規模な要求を確実に形にする「開発トップ企業」としてのモデルは非常に強力です。
  • 限界は「完成」をゴールとすること: しかし、どれほど優れたシステムを作っても「納品して終わり」であれば、稼働後に変化するビジネス環境や新たな課題に対応するには、再び多大なリソース(追加開発)を投入せざるを得ません。
  • 手段の目的化: 「指定された機能を作ること」自体が目的となり、本来のビジネス課題의 解決から目線が外れてしまうリスクが常に存在します。

2. 私たちの目指す姿:顧客の「本来の目的」を追求する伴走者

会社と社員の「ステージアップ」を実現するPEGAの思想
  • 開発完了は新たな未来のスタート: PEGA(BOAT、BluePrint、AIエージェント)を武器にすることで、私たちは「システムを作ること」から解放されます。Go-Liveのその日から、AIと共に顧客のビジネスを継続的に進化させる旅が始まります。
  • 顧客と伴走するマインドセット: 私たちの役割は、単なる機能の実装者ではありません。AIが検知した現場の新たな課題を分析し、「次はこう業務を変えましょう」と提案し続けるプロフェッショナルな変革パートナーです。
  • 【結論】全員のステージアップ: 開発力で勝負する従来の土俵を降り、「ユーザーの本来のビジネス目的を追求し、実現すること」。この目線の高さこそが、競合他社を無力化し、私たち会社全体と社員一人ひとりの価値を飛躍的に高める(ステージアップさせる)唯一の道です。